業種:回収PETボトルリサイクル
回収されたPETボトルはリサイクルにあたって破砕・洗浄などの処理が行われます。回収PETボトルの洗浄排水は残飲料の有無、洗浄水の循環回数などによりBODで数100~10,000mg/L程度と大きく異なります。共通しているのはPETボトルの微小片が含まれること、ボトル内に残存する飲料が腐敗していることなどです。前段で十分なSS除去を行った上で生物処理を行うことが重要であり、汚泥にはPETボトル片が含まれることから当社のKヴァルなど異物に強い脱水機を用いることが重要です。
業種 | 回収PETボトルリサイクル | ||
水量 | 250 | m3/日 | |
水質 | 原水 | 規制値 | |
BOD | [mg/L] | 1000 | 25 |
CODmn | [mg/L] | 500 | – |
SS | [mg/L] | 1200 | 50 |
n-H | [mg/L] | 50 | 30 |
T-N | [mg/L] | 12 | 60 |
T-P | [mg/L] | 10 | 8 |
ペットボトルリサイクル工場では、破砕や洗浄の過程で発生する排水の処理が大きな課題となっています。特に、プラスチック片や腐敗した飲料が混入した排水の処理は難しく、排水処理施設の運用がうまくいかないケースが多いです。株式会社エイブルの「回転児雷也」と「スーパー加圧浮上」技術を導入することで、ペットボトルリサイクル排水処理の問題を解決を求められました。
ソリューションと効果
- 「回転児雷也」と「スーパー加圧浮上」技術により、ペットボトルリサイクル排水の水質が規制値を満たすレベルにまで改善。
- 従来は常に人が監視していたが、製品導入後は1日1〜2時間の点検で運転が可能に。
- 排水処理施設の機器メンテナンスが簡単になり、ポンプの詰まりもほとんどなくなった。
- 排水処理施設の装置の安定稼働により、常にきれいな処理水が排出可能に。
- ペットボトルリサイクル排水基準を満たすための工数が大幅に削減。
この技術の展望
この技術は、PETボトルリサイクル工場のみならず、容器・廃プラ回収などを取り扱う工場全般に応用が可能です。これにより、ペットボトルリサイクル排水処理施設において効率的な排水処理と環境保護を実現します。
弊社よりメッセージ
株式会社エイブルは、ペットボトルリサイクル排水処理技術の革新を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。今後も多くの業界での導入を進め、環境に優しい技術の普及に努めます。