【導入事例】廃シロップ工場排水の処理で、メタン発酵による高BOD排水の直接下水放流

業種:廃シロップ排水

廃シロップ排水はBOD濃度が高いもののSS、n-H(油分)は低いため好気性処理で容易に処理することができます。しかし、活性汚泥法で処理を行った場合、汚泥転換率を30%としても処理水のSSは3000mg/Lとなり脱水機などの汚泥処理設備が必要となります。メタン発酵の場合、汚泥転換率は5%程度なので処理水のSSは600mg/Lを下回り、固液分離・汚泥処分を行うことなく直接下水放流することが可能となります。

業種廃シロップ排水
水量60m3/日
水質原水規制値(下水)
BOD[mg/L]7500600
CODcr[mg/L]11000
SS[mg/L]200600
n-H[mg/L]1030
納入の背景

廃シロップ排水の処理は、従来の方法では汚泥が増え、処理が複雑かつ大変でした。特に濃度の高い排水を下水に流すには、多くの工数と脱水機器が必要で、ランニングコストも高額でした。株式会社エイブルのメタン発酵技術を導入することで、これらの課題を解決することを求められました。

ソリューションと効果

効果
汚泥をゼロに
  • メタン発酵技術により汚泥が発生しないため、産廃処理が不要。
  • 下水に流すだけの処理が可能になり、従来必要だった複雑な処理工程を簡素化。
効果
脱水機の不要化
  • 脱水機を使わずに運転が可能になり、設備投資と運転コストの削減。
効果
CO2削減とランニングコストの大幅削減
  • 電気代を含むランニングコストが約7割減少。
  • 脱水機を動かさないことで下水作業の工数も大幅に減少。

この技術の展望

この技術は、シロップ工場のみならず、廃棄品の処理工場、精糖工場、加工品関連工場、調味料工場、アルコール関連の工場にも応用可能です。これにより、さまざまな産業において持続可能な環境対策とコスト削減を実現します。

弊社よりメッセージ

株式会社エイブルは、排水処理の技術革新を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。今後もさまざまな業界での導入を推進し、環境に優しい技術の普及を図ります。