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メジャー省エネ補助金「SII省エネ補助金」に当社製品「とくとく-ぶぶぶ」が「先進設備・システム」として採択されました!

その内容と本補助金を活用して排水処理装置を導入するポイントについて解説します。


目次

【とくとく-ぶぶぶとは】

メタン発酵排水処理法は排水から都市ガスと同様の成分であるバイオガスを得ることができ、また運転に伴う電力消費削減や汚泥発生量も少ないといったメリットがありますが、その適用範囲がアルコール・製糖など一部の排水に限定されていました。

本システムは前処理によりメタン発酵に適さない物質を分離することで、本来メタン発酵排水処理が難しい排水でも適用できるようにしたものです。前処理により分離された物質は別の槽で低分子化した後、本システムに戻され排水全体をメタン発酵処理することが可能です。

対象となるのは食品・化学などの有機系排水で、特に食品排水においては従来メタン発酵では処理できないとされた油分を含む排水も適用範囲となります。これらの排水は現在活性汚泥法などの好気性処理法で処理されていますが、これをメタン発酵に切替えた場合、創エネルギー(バイオガスの発生)、省エネルギー(消費電力の大幅削減)、廃棄物削減(汚泥発生量の削減)といったメリットが得られます。

これらのメリットにより使用エネルギーの削減、CO2排出量の削減、ランニングコスト削減が可能となります。


製品説明ページ
▶︎ 特設ページ とくとく-ぶぶぶでコストとCO2削減
排水からエネルギー|メタンで工場の90%CO2・コスト削減、省エネも
製品説明ページ
▶︎ 特設ページ とくとく-ぶぶぶでScope1・2・3削減
排水で工場のScope1・2・3削減|再エネでCO2削減、省エネ、蒸気削減も

【補助金の概要】

正式名称は「令和6年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業」、経済産業省の補助金で事務局は「一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)」です。

非常に大きな予算と使いやすさアップで、申請がしやすく採択率も高くなっていますので、設備投資を検討している企業にはビッグチャンスです!特に中小企業は強力に優遇されていますので本補助金活用を検討しましょう。


事業形態は4つあります

  1. Ⅰ 工場事業場型:先進枠、一般枠、中小企業投資促進枠の3枠
  2. Ⅱ 電化・脱炭素燃転型:電化やより低炭素な燃料への転換の類型
  3. Ⅲ 設備単位型:従来のC指定設備導入事業
  4. Ⅳ エネマネ事業:エネルギー需要最適化対策事業

↓SII省エネ補助金の解説
https://ablewater.co.jp/2025/03/27/r7-sii/

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【先進設備・システムへの採択】

Ⅰ 工場事業場型の先進枠に活用できる「先進設備・システム」に当社「とくとく-ぶぶぶ」が採択されました。

資源エネルギー庁に設置された「先進的な省エネ技術等に係る技術評価委員会」において決定した審査項目に則り、SIIが設置した外部審査委員会で審査・採択するものです。

「とくとく-ぶぶぶ」の先進的な優れた省エネ性能・CO2削減性能が認定されたのです!


↓先進設備・システム採択決定一覧(1次公募 No.28)
senshinsystem_saitakukekka.pdf


「先進設備・システム」に採択された製品・システムは、補助率・補助金限度額について大きく優遇されているので、お得に設備導入することができます!


【とくとく-ぶぶぶの補助金活用】

SII省エネ補助金Ⅰ工場事業場型は、工場・事業場全体で取り組む比較的大規模な省エネ事業が対象になります。


【対象】

大規模な省エネ設備投資、先進設備投資
例:省エネ型生産設備・嫌気性排水処理装置などの導入


【補助】

  • 補助率:2/3(中小企業)、1/2(大企業)
  • 上限額:15億円(複数年度は30億円)

【申請要件(先進枠)】

  1. 省エネ率:30%以上
  2. 省エネ量:1000kL以上
  3. エネルギー消費原単位改善率:15%以上

先進設備・システムの採択を受けた「とくとく-ぶぶぶ」は先進枠への申請が可能です。

嫌気性排水処理はブロアー曝気する好気性処理に比べて、節電および創エネルギー(電気、蒸気)によりエネルギー・CO2排出量の削減になります。

古くなった排水処理の更新、能力不足での増強の際には、省エネ補助金を活用してお得に設備導入してはいかがでしょうか。


【申請時の注意点】

「とくとく-ぶぶぶ」を補助金で導入するには大きなハードルがありますので、以下のポイントで事業内容をチェックしてみてください。

  • 排水処理の規模で、排水量4300m³/日、BOD 3500mg/L以上の排水容量が必要になります。比較的大規模な排水容量ですのでご注意ください。
  • 申請要件の省エネ量が不足する場合は、別の省エネ設備の導入などを組み合わせて省エネ量を確保するなどの工夫が必要になります。
  • また、省エネ型の排水処理装置への更新としての申請ですので、新設や増設は申請できません。新しい排水処理の導入後に既存排水処理の撤去が必要です。

検討の結果申請要件を満たさない場合、他の補助金の活用を検討しましょう。環境省再エネ補助金も活用が可能です。


↓環境省再エネ補助金の解説
https://ablewater.co.jp/2025/04/25/shift-jigyo/

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