【導入事例】回転児雷也 実施例1 – 既設活性汚泥設備の能力増強

回転児雷也は既存設備の能力増強を簡単に行うことができ、特に活性汚泥法との組み合わせにおいて多くのメリットを発揮します。本事例では、食品工場における導入事例を基に、その効果を詳しくご紹介します。

業種:豆腐など製造業

【課題】増産により容積負荷が0.64→0.85kg/m³・日に増大したため、既存設備の処理能力を増強する必要がありました。

実施例

業  種:豆腐など製造業
排水量 :900→1200m3/日に増産
既  設:活性汚泥槽1700m3
原水水質
BOD:1200 mg/L
COD:750 mg/L
S S:450 mg/L
n-H:70 mg/L

容積負荷が0.64→0.85kg/m3・日と増大するため、前段に回転児雷也を設置して能力を増強した。

設備名:回転児雷也 R-75H型
装置仕様:φ7500×7800H(有効290m³)
容積負荷:5.0kg/m³・日

設置後

水質

原水放流規制値
BOD:1200410 mg/L
COD:75069.7 mg/L
S S:450515 mg/L
n-H:701↓5 mg/L

回転児雷也出口では、BOD1200 mg/Lから500 mg/Lまで58%除去が確認されました。この結果、後段の活性汚泥槽の容積負荷が0.85→0.35kg/m³・日に低減しました。また、余剰汚泥は30~40%削減され、糸状菌は全く発生しなくなりました。


前処理による負荷低減

回転児雷也は連続洗浄機構(回転散気管)を備えており、高負荷がかかっても槽が閉塞することなく、長期間にわたり安定した運転が可能です。前段に配置することで、既存設備の負荷を大幅に低減し、装置全体の処理能力を向上させることができます。

コンパクト&工期短縮

回転児雷也は高い処理能力を持ちながらもコンパクト設計で、ユニット式のため少ない現地工事で設置が可能です。設置スペースが限られている場合や、既存設備の運転を止めずに増強したい場合にも適用できます。

汚泥発生量の削減

汚泥転換率が低い回転児雷也を前処理装置として使用することで、活性汚泥槽の運転が安定し、全体の汚泥発生量を削減することが可能です。

糸状菌の発生抑制

糸状菌の発生は、バルキングを引き起こし活性汚泥の運転に問題をもたらします。回転児雷也では、糸状菌を抑制する効果があり、後段の活性汚泥槽への影響を最小限に抑えることができます。

既設設備の能力増強をサポート

生産量の増加や品目変更に伴う既存設備の能力不足に対して、回転児雷也は短期間の工事で効果的な増強が可能です。既存設備を止めることなく、狭いスペースにも設置できます。

弊社よりメッセージ

株式会社エイブルは、排水処理における豊富な実績と技術力を駆使して、お客様のニーズに最適なソリューションを提供します。生産設備の増強や環境負荷低減にお悩みの際は、ぜひご相談ください。私たちは、確かな技術で持続可能な未来を共に創り上げます。

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